「無呼吸」の恐ろしい影響

睡眠時無呼吸症候群における無呼吸状態下では、酸素が欠乏することでさまざまな症状を引き起こします。また、その症状がさまざまトラブルを引き起こすことも。こちらでは、無呼吸が引き起こすさまざまな症状や連鎖して引き起こされるトラブルについてくわしくご紹介します。

マウスピースでスッキリ

睡眠時無呼吸症候群が引き起こす主な症状

大きないびき
狭くなった気道を空気が流れる際に大きな音が発生します。口笛と同じ原理です。呼吸が十分にできていない状態なので、「たかがいびき」と軽く考えるのは危険です。
朝起きると口がカラカラになっている
また、よくいびきをかく人は口で呼吸をしてしまうことが多くなってしまうため、口の中が乾燥してしまいます。
日中の眠気
熟睡ができないため、日中眠気におそわれることがあります。運転中などの眠気は重大な事故につながる可能性が考えられるため、大変危険です。なお、睡眠時無呼吸症候群の患者様が交通事故を引き起こす確率は健康な人の約7倍も高いといわれています。
現在、交通機関と関連のある業界では、国土交通省の指導のもと、SAS(睡眠時無呼吸症候群)診断を義務付けるなど、国や企業などが一丸となって交通安全に力を注いでいます。
起床時の頭痛
睡眠時に無呼吸状態に陥ると脳が酸欠状態になります。慢性的な酸素欠乏は起床時の頭痛を引き起こします。また、体内の換気ができなくなることで高炭酸ガス血症になり、頭痛につながることもあります。
夜中によくトイレに行く
無呼吸状態では交感神経が興奮して尿が多く生成されるため、トイレに行く回数が増えます。
頭の働きの低下
熟睡できないことで頭の働きが低下し、記憶力や仕事の効率、生産性が低下したり、ミスを何度も起こしたりするなど、社会生活においてもさまざまな弊害(労働災害)をもたらします。

睡眠時無呼吸症候群が引き起こす生活習慣病や生命にかかわる全身疾患

長期にわたる睡眠時無呼吸症候群の場合、これらの発生率は健康な人の数倍になるといわれています。また、睡眠中の心臓発作による突然死のリスクも高く、重症であればあるほど長生きが難しくなるともいわれています。

高血圧 糖尿病 動脈硬化 脳卒中 心臓病
メタボリックシンドローム 不整脈 狭心症 心不全 心筋梗塞