どんな問題が起きてくるのか
睡眠時無呼吸症候群を治療しないで放置していると、どんな問題が起きてくるのかお話ししていきます。
睡眠時無呼吸症候群は一番目に日中の睡眠が上げられます。
仕事中、会議中、電車移動中、車の運転中などなど、前日によく寝たはずなのに、自分では自覚できない眠りが襲ってきます。
こういった中で突然眠ってしまったら大変な労働災害や交通事故を引き起こす可能性が上がります。
ある報告によると、睡眠時無呼吸症候群の人の運転による交通事故発生率は、健康な人のおよそ7倍という驚くべき数字です。
次に睡眠時無呼吸症候群がさまざまな合併症を引き起こすことが明らかになっております。睡眠時無呼吸症の人が起こす合併症
1、 高血圧や不整脈といった循環器系の障害
2、 狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患
3、 脳梗塞、脳出血、脳卒中などの脳血管疾病
これら合併症を引き起こします。
ある報告によりますと、狭心症、心筋梗塞といった虚血性心疾患にかかる割合は睡眠時無呼吸症候群でないひとより3倍、脳卒中4倍、不整脈3~4倍、高血圧症2倍などです。これらの合併症を出してしまう原因と致しまして、睡眠中の酸素不足で血管を収縮させ、また、酸素が足りないことで赤血球の増加、つまりドロドロ血という粘性を高めてしまうのです。酸素をしっかり取って寝ていないとサラサラな血液ではくなるということです。
次に重要な合併症が糖尿病です。
睡眠時無呼吸症候群の人が健康な人に比べ糖尿病になる確率は2~3倍になると言われ、
睡眠時無呼吸症候群の人がメタボリックシンドローム(高血圧か糖尿病)といった生活習慣病を高確率で合併していることが報告されております。
メタボリックシンドロームの患者さんの60%が睡眠時無呼吸を合併しているというデータもあり、糖尿病の患者さんの36%が睡眠時無呼吸症候群を合併
これらの合併症を高確率で持つ睡眠時無呼吸症を治療しないで放置していると、こういうことになるのでしょうか、睡眠時無呼吸症の重症度が高い人がなにも治療せずに放置しておくと、睡眠時無呼吸症候群の軽症の人に比べ、生存率が下がり、長生きできないことが報告されております。
また、睡眠時無呼吸症候群の人はそうでない人と比べて、夜間突然死、心臓麻痺で死亡する確率が2,6倍高くなるという報告もあります。
又、睡眠時無呼吸症候群とうつ病の関係
日中の眠気、記憶力の低下、集中力の低下など倦怠感もあり、うつ病状を増○させてしまい、また物忘れがひどくなったり、認知症へつながる可能性が高くなるといわれており、男性において性機能不全、性欲の低下を報告されております。睡眠時無呼吸症候群の患者の25%はインポテンスであると報告されております。